NetBeans 9 nightly buildセットアップ¶
Windows OS上でのNetBeans 9(Nightly Build)のセットアップについて記述します。
NetBeansは、2017年12月現在Apache incubatorプロジェクトへ移行途中のため、バージョン9のリリースが予定より遅れています。ここでは、NetBeansでJava SE 9の機能をフル活用するため、開発版を使用します。
インストール¶
まず、NetBeansのサイトから開発版をダウンロードします。
https://netbeans.org/downloads/
Windows用は次のインストールファイルとなります。
netbeans-trunk-nightly-201712220002-javase-windows.exe
C:\Program Files\NetBeans Dev 201712220002
設定¶
表示に関する設定¶
背景を暗く(ダークテーマ)¶
Darcula LAFプラグインを別途インストールします。
[ツール]メニュー > [プラグイン] で「プラグイン」画面を開き、[使用可能なプラグイン]タブを選択し、Darcula LAF for NetBeans にチェックを付け、[インストール]ボタンを押します。
使用¶
JavaFXアプリケーションをモジュール対応で作成する¶
従来のJavaFXアプリケーションプロジェクトで作成すると、Javaモジュールシステム対応が不十分で実行時にエラーとなります。
そこで、Java Modular Projectでプロジェクトを作成します。ただし、雛形が何も生成されないので、手間が増えてしまいます。
プロジェクトを作成しモジュールを1つ定義する¶
[ファイル]メニュー > [新規プロジェクト] > [Java] > [Java Modular Project]でプロジェクトを作成します。
次にモジュールを作成します。作成したプロジェクトをプロジェクトペイン上で右クリックし、[新規] > [Module]を選択し、モジュール名を入力します。ここではモジュール名は後ほど作成するアプリケーションクラスのパッケージ名と同じにします。
パッケージを作成する¶
作成したモジュールをプロジェクトペイン上で右クリックし、[新規] > [Javaパッケージ]を選択し、パッケージ名を先ほどモジュール名に指定した名前を入力します。
アプリケーションクラスを作成する¶
作成したJavaパッケージをプロジェクトペイン上で右クリックし、[新規] > [Javaクラス]でJavaクラスを作成します。
既に作成されているmodule-info.javaに、次の1文を記述します。requires javafx.controls;
javafx.application.Application
クラスをextendsし、startメソッドをオーバーライドします。
mainメソッドを定義します(mainメソッド内はlaunchメソッドを呼ぶコードを記述)。
FXMLファイルを作成する¶
Scene Builder 9を起動し、新規FXMLファイルを作成します。今回は、Scene Builderを起動時に表示されるメニューからBasic Applicationを選択しました。
ファイルを、アプリケーションクラスのソースファイルと同じ場所に保存します。
FXMLと対になるコントローラークラスを作成する¶
作成したJavaパッケージをプロジェクトペイン上で右クリックし、[新規] > [Javaクラス]でJavaクラスを作成します。
@FXML アノテーションを付与したinitializeメソッドを定義します。
FXMLファイルを開き、左側ペインのControllerアコーディオンを開き、Controller class欄にコントローラークラスのFQCNを入力します。
アプリケーションクラスのstartメソッドに、FXMLLoaderクラスを使ってFXMLをロードする処理を記述します。