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高橋 徹 さんがほぼ3年前に追加

ストレージに関する四方山


返答 (2)

SAN(Storage Area Network) - 高橋 徹 さんがほぼ3年前に追加

SAN概要

ストレージシステム専用の高速ネットワーク。複数のストレージシステムを相互接続して1つのストレージプールを提供する。
ネットワークと言われるが、経路の共同利用(1対1で繋いでいた補助記憶装置のインタフェースをスイッチで束ねたもの)。
ブロックストレージとして利用する。

メリット
  • 可用性が高い
  • 拡張性が高い
  • フェイルオーバーがしやすい
  • 災害復旧(DR:Disaster Recovery)がしやすい
デメリット
  • 導入の難易度が高い
  • メンテナンスの難易度が高い
  • 高価

ブロックデバイスは、複数計算機から同時アクセス不可(特別な設計が必要)。

SANのインタフェース

SANではストレージインタフェースにFC(Fiber Channel)を使うことが多いが、最近はiSCSIも使われる。

FC

高速で信頼のあるインタフェース。
→ 低遅延、順序保証、ロスレス転送、冗長ファブリック

FCは 8Gbps, 16Gbps, 32Gbpsの伝送速度を持ち、複数を束ねて最大128Gbps(32Gbps×4)まで出せる。
FCの構成は
  • FC-P2P(ポイントツーポイント) 1対1で接続
  • FC-CAL(調停ループ) 複数のデバイスを円環状に接続。最大接続ノード数126、ノード数増で性能低下。
  • FC-SW(ファブリック) FCスイッチにすべてのデバイスを接続。デュアルファブリック(耐障害性)

FCを構成するには、計算機にFCホストバスアダプタ(HBA)を付け、FCスイッチ(FC-SW構成の場合)でストレージと接続する。
なお、FCoE(FC over Ethernet)もある。FCoE対応スイッチが必要となる。

iSCSI

iSCSIは、イーサネットベースの通信でFCと違い専用のアダプタ、スイッチが不要となる。
最大100Gpbsの通信速度。

遠隔地ミラーリング

  • DWDM: 光を活用したリアルタイムデータミラーリング
  • FCIP: FCをIPでカプセル化し、IPのルーティング技術で遠隔地にデータ転送
  • バックアップセンター

SANブート

  • OSの起動イメージをSAN上の外部ディスクへ配置し、サーバのディスクレス化
  • 障害時に起動するサーバを変更する際は、物理サーバとOSブートディスクの対応付けを変更(手動?)

注意点

共有時の注意

ブロックストレージを共有ストレージとして使用する場合、LUNを複数ホストから共有すると、競合(破壊)が生じる可能性がある。

LUN(Logical Unit Number) - 高橋 徹 さんがほぼ3年前に追加

SANなどで、1台のストレージ機器の中に複数の装置が存在する場合に、これを識別する番号。

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