ストレージ
返答 (2)
SAN(Storage Area Network) - 高橋 徹 さんが3年以上前に追加
SAN概要¶
ストレージシステム専用の高速ネットワーク。複数のストレージシステムを相互接続して1つのストレージプールを提供する。
ネットワークと言われるが、経路の共同利用(1対1で繋いでいた補助記憶装置のインタフェースをスイッチで束ねたもの)。
ブロックストレージとして利用する。
メリット¶
- 可用性が高い
- 拡張性が高い
- フェイルオーバーがしやすい
- 災害復旧(DR:Disaster Recovery)がしやすい
デメリット¶
- 導入の難易度が高い
- メンテナンスの難易度が高い
- 高価
ブロックデバイスは、複数計算機から同時アクセス不可(特別な設計が必要)。
SANのインタフェース¶
SANではストレージインタフェースにFC(Fiber Channel)を使うことが多いが、最近はiSCSIも使われる。
FC¶
高速で信頼のあるインタフェース。
→ 低遅延、順序保証、ロスレス転送、冗長ファブリック
FCの構成は
- FC-P2P(ポイントツーポイント) 1対1で接続
- FC-CAL(調停ループ) 複数のデバイスを円環状に接続。最大接続ノード数126、ノード数増で性能低下。
- FC-SW(ファブリック) FCスイッチにすべてのデバイスを接続。デュアルファブリック(耐障害性)
FCを構成するには、計算機にFCホストバスアダプタ(HBA)を付け、FCスイッチ(FC-SW構成の場合)でストレージと接続する。
なお、FCoE(FC over Ethernet)もある。FCoE対応スイッチが必要となる。
iSCSI¶
iSCSIは、イーサネットベースの通信でFCと違い専用のアダプタ、スイッチが不要となる。
最大100Gpbsの通信速度。
遠隔地ミラーリング¶
- DWDM: 光を活用したリアルタイムデータミラーリング
- FCIP: FCをIPでカプセル化し、IPのルーティング技術で遠隔地にデータ転送
- バックアップセンター
SANブート¶
- OSの起動イメージをSAN上の外部ディスクへ配置し、サーバのディスクレス化
- 障害時に起動するサーバを変更する際は、物理サーバとOSブートディスクの対応付けを変更(手動?)
注意点¶
共有時の注意¶
ブロックストレージを共有ストレージとして使用する場合、LUNを複数ホストから共有すると、競合(破壊)が生じる可能性がある。