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PCI Express

概要

PC内部で、周辺デバイスとCPUの間でデータを授受するバス共通規格の一つでPCI-SIGが策定しています。それまで使われていたPCIバスの後継となる規格で、2002年にPCI Express 1.0(Gen1)が規格化されました。PCIバスはクロック線と複数のデータ線でデータを送受するパラレル通信で、PCI 32bit/33MHzバスが133MB/s、PCI 64bit/66MHzバスが533MB/sの速度でした。

PCI Expressでは、PCIのコントローラとデバイスの間がポイント・ツー・ポイントのシリアル通信上にデータとクロックの信号を送ることでPCIバスの高速化のネックを改善、さらにシリアル通信路を複数束ねた高速データ通信が可能となりました。PCI Express 5.0(Gen5)では1つのレーン(1対の送受それぞれ1つの信号線)で4GB/sの速度に達しています。

伝送速度

まず、1つのレーン(送信、受信それぞれ1本のシリアル通信線で構成)のデータ転送速度は、PCI Expressの世代により次の値となります。

PCI Express 策定年 1レーンの速度
PCI Express 1.1 (Gen1) 2005 2.5Gbit/s
PCI Express 2.0 (Gen2) 2007 5Gbit/s
PCI Express 3.0 (Gen3) 2010 8Gbit/s
PCI Express 4.0 (Gen4) 2017 16Gbit/s
PCI Express 5.0 (Gen5) 2019 32Gbit/s
PCI Express 6.0 (Gen6) 2022 64Gbit/s
PCI Express 7.0 (Gen7) 2025 128Gbit/s

PCI Expressでは、レーンを4つ束ねた PCI Express x4、16つ束ねた PCI Express x16が良く使われています。
PCI Express 5.0x4は、128Gbit/s、PCI Express 5.0x16は、512Gbit/sの速度になります。


1日前に更新