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世界地図データ 標高

全世界の標高データ(DEM:Digital Elevation Model)です。

DTM(Digital Terrain Model)とも云われます。ビットマップ画像フォーマットやTIN(Triangulated Irregular Network)フォーマットで表現されることが一般的です。

無償で入手可能な世界DEM

  • ETOPO1
    全世界を網羅(海を含む)、1分(約1.8km)間隔のメッシュデータです。南極とグリーンランドについては、氷床の上の標高値と氷床の下(岩盤)の標高値と2種類の標高値が別々に提供されています。
  • GTOPO30
    全世界を網羅、30秒(約1km)間隔のメッシュデータ、高さ精度標準偏差30m、世界中のDEM所有機関から入手しUSGSが1996年から作成・配布しています。そのため品質がまちまちで一部地域で質が悪いところがあるといわれています。NGAが管理しているデータ部分では誤差(RMSE)は66mです。
  • SRTM
    SRTM:Shuttle Radar Topography Mission、スペースシャトルのレーダー(Cバンド・Xバンド干渉合成開口レーダー)で測量された標高データです。地域によって1秒(約30m)、3秒(約90m)、30秒(約900m)間隔のメッシュデータがあります。1秒メッシュはアメリカ合衆国のみカバーされていましたが2014年9月より全世界の提供が順次されています1。他は世界レベルで整備されています。高さ精度標準偏差10m、北緯60度~南緯56度の測量のため極地方は含まれず、また、山岳・砂漠・河川湖沼等で一部抜けがあるようです。計測は2000年に実施され、NASA/USGSが2003年から作成・配布しています。2014年に欠損を補ったVer.3が公開されています。
    データの著作権はパブリック・ドメインに置かれています。
    • SRTM Plus(SRTM Version 3.0)
      SRTM以外のデータソースからSRTMの欠損部分を補完した製品です。補完源は主にASTER GDEM2と副次的にUSGS GMTED2010標高データを使っています。アラスカを除くアメリカ合衆国とメキシコについてはGMTED2010ではなくUSGS NEDを使っています。

1 Shuttle Radar Topography Mission (SRTM) 1 Arc-Second Global

SRTM1の現時点のカバー範囲は http://gdex.cr.usgs.gov/gdex/ で確認可能

  • SRTM30Plus
    GTOPO30とSRTM、海底標高データを合成し、完全に全世界を網羅した標高モデル作成を目指したデータです。
    海底標高(bathymetry)は教育、研究、および非営利目的であれば無償で書面の許諾なしに複製・変更・配布が可能です。
    海底標高の商用利用はUCSDの技術移転・知的財産係に連絡のこととあります。陸部標高についてのライセンスは不明(SRTMに従うのかも?)
  • ASTER GDEM
    人工衛星TERRAに搭載されたASTERセンサーで測量された標高データです。1秒(約30m)間隔のメッシュデータ、高さ精度標準偏差7~14m、北緯83°~南緯83°の陸地を対象、GeoTIFF形式でWGS84測地系です。METI/NASA2009年から作成・配布しています。ただし、空間的な地形解像度は100~120mと云われています。
    http://www.opengis.co.jp/techguidej/75asterDEM_J.pdf
  • ALOS 全球数値地表モデル
    人工衛星ALOS搭載のパンクロマチック立体視センサ(PRISM)による全球数値地表モデル(DSM)の30m相当解像度のデータです。
    5mをベースに作成され、無償公開(ユーザー登録必要)しています。
    高さ精度5m。
    http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/aw3d30/index_j.htm
  • GMTED2010
    古くなったGTOPO30を置き換えるために作られたデータです。SRTM、カナダ標高データ、Spot 5データ、ICESatデータなどから作られています。
    30秒(900m)、15秒(450m)、7.5秒(225m)間隔のメッシュデータです。誤差(RMSE)は、30秒間隔データで25~42m、15秒間隔データで29~32m、7.5秒間隔データで26~30mです。

お勧めは?

SRTM30PlusかASTER GDEMでしょう。メッシュデータ間隔が細かい分ASTER GDEMの方がデータ量が大きく(約10倍)なるので、データを使用するソフトウェアの性能に応じて選ぶのがよいかもしれません。

データの入手

ETOPO1の入手

データ配布元のWebサイト
データ形式は、netCDF、バイナリ、xyz、GeoTIFFがあります。ArcGISで使用するときは、grid-registered binary f4形式を入手します。

参考) Esri ArcGIS Blog "Using ETOPO1 data"
http://blogs.esri.com/esri/arcgis/2011/09/21/using-etopo1-data/

GTOPO30

SRTM

SRTM30Plusの入手

データ配布元のWebサイト
上記ページからQuick Contents でデータ配布FTPサイトへのリンクがあります。

データ配布FTPサイトには、TOPO30形式、SRTM30形式が置かれています。

ASTER GDEMの入手

入手には、アカウントの登録と用途の提示が必要です。
データ配布元のWebサイト
新規アカウント作成は、[Register and Modification]のリンクをたどって
データの入手は、ログイン後[Search]のリンクをたどって
1度四方のタイル(ブロック)が1つのファイルになります。入手したいタイルを選択してダウンロードします。ただし一度にダウンロードできるのは100タイルまでとなります。

GMTED2010の入手

https://lta.cr.usgs.gov/GMTED2010
USGSサイトのアカウントが必要です(無償?)。

データ内容

有償で入手可能な世界DEM

  • ALOS 5m
    5m間隔のDSM、DTMが販売されています。
    レベル2DSMが500円/km 2、レベル3DTMが1600円/km 2


7年以上前に更新