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AIの歴史

AIの歴史の概要

情報通信白書におけるAIの歴史の記載

AIの歴史は1950年代から始まり、次のブームとブームの間の冬の時代を繰り返してきた。

  • 第1次AIブーム(推論・探索の時代)1956-1970年
  • 第2次AIブーム(知識の時代)1980-1995年
  • 第3次AIブーム(機械学習の時代)2010年から継続中
  • 第4次AIブーム(生成AI) 2022年から

第1次AIブームは1956年ダートマス会議にてJ.McCarthyがAIという言葉を提唱に端を発し、推論と探索の研究を中心に活発化した。
ただしコンピュータの性能に限界があり人間の知能のモデル化に難がありブームが下火に。

第2次AIブームは、コンピュータの高性能化とエキスパートシステムによりAI研究が活発化、ただし複雑な問題への対処、学習データの記述の労力が大きく限界があった。

第3次AIブームは、インターネットの発展で大量のデータが利用可能になり機械学習が進化、ディープラーニングでは画像認識、自然言語処理、シミュレーションなどが可能になり実用に至った。

第4次AIブームは、ディープラーニングを基盤としてAIによるコンテンツ生成能力が高まり、チャットによる会話、プログラミング補助、画像・動画・音楽などの生成が実用的になった。

AIの黎明期

1943年 ニューラルネットワーク
1950年 Alan Turingによる人間のような知能があるかを判定するチューリングテストのアイデア考案

第1次AIブーム

チェスのようなゲームにおける探索アルゴリズムの研究によりコンピュータが数手先を予測して最適な手を打つなどの技術が開発された。
人間の言葉を理解して対話を行うELIZA(イライザ)などが開発された。
AIの用語を提唱したJohn McCarthyは、1958年にプログラミング言語LISPを考案。数学理論のラムダ計算を実現することを主目的に作られたLISPは人工知能のプログラミングにも使われていく。

1970年頃には、AIへの過度な期待に対して、実際の結果が期待に応えられず、負の連鎖でAI研究が下火になっていった。

第2次AIブーム

専門家の知識から抽出した論理的なルールをルールベースで表現し、それを使用して推論により解を導くエキスパートシステムの採用が広まった。
医療診断、故障診断などに応用された。IF-THEN型ルールなど。ここから知識工学が発展していった。
ルールベースを用いた機械翻訳技術が登場した。
ニューラルネットワークがブームとなった。
エキスパートシステムの限界として、知識のルールベース化に膨大な労力がかかる、暗黙知のルール化が困難、新しい状況への対応が困難といった問題があり、下火になっていった。

第3次AIブーム

インターネットの普及によるビッグデータ時代とコンピュータの高性能化で、巨大データを処理できる環境が実現。
統計的手法の機械学習、深層学習の発展

第4次AIブーム

第3次AIブームとの切れ目はないが、OpenAIが開発したChatGPTを皮切りに対話型の会話AIの成功、画像生成AIの劇的な進化をもって第4次AIブームとしている。

参考資料


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