ArcGIS for Desktopで画像データの読み込み¶
ジオリファレンスのない画像データの読み込み¶
問題点¶
ジオリファレンスのない画像データを読み込むと、かなりぶっとんだ座標に表示されてしまいます。
例えば、8192x4096の画像ファイルを読み込むと、緯度経度としてマッピングされると、世界をはるかに超えた範囲(左上が緯度経度0度、右下が緯度経度-4095度、8191度)となってしまいます。
また、レクティファイで位置合わせをしようとした際、リファレンスとなるちゃんとした緯度経度の地図を読み込むと、あまりに位置・縮尺が違い過ぎてポイントできませんでした。
解決策¶
ジオリファレンスを指定するワールドファイルをテキストで作成してしまいます。
ワールドファイルは、画像ファイルと同じファイル名で拡張子をちょっと修正します。
画像ファイル拡張子 | ワールドファイル拡張子 |
---|---|
alfa.png | alfa.pgw |
alfa.tif | alfa.tfw |
ワールドファイルの構造¶
6行のテキストで構成されます。各行は、座標変換式(アフィン変換)の係数です。
$ x' = Ax + By + C $
$ y' = Dx + Ey + F $
このA,B,C,D,E,Fを次の順でテキストで記載したものがワールドファイルです。
A D B E C F
例えば、8192x4096の画像ファイルを、経度-180~180、緯度-90~90に対応させる場合、アフィン変換式は次となります。
$ x' = \frac{360}{8192} x - 180 $
$ y' = \frac{180}{4096} y + 90 $
0.0439453125 0.0000000000 0.0000000000 -0.0439453125 -180 90