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Linux KVM設定ファイル

仮想マシンの設定を記述するファイルとなります。デフォルトでは、/etc/libvirt/qemu/の下に作成されます。

編集方法

直接編集せずに、virsh edit <ゲスト名>で開くエディタ上で編集・保存します。保存時に、virsh defineコマンドが自動で実施されます。

設定

システムクロック

リアルタイムクロックの設定をします。

  <clock offset='utc'>
    <timer name='rtc' tickpolicy='catchup'/>
    <timer name='pit' tickpolicy='delay'/>
    <timer name='hpet' present='no'/>
  </clock>

clock要素のoffset属性

デフォルトではutcになっています。仮想マシンが起動したときに、ホストマシンのシステムクロックをUTC時刻として読み取り仮想マシンのシステムクロックとして設定します。ホストマシンのシステムクロックがUTC以外の時刻帯であれば、仮想マシンのシステムクロックがずれてしまうので、そのときは他の値に修正します。

clock要素のoffset属性 内容 記述例
utc 仮想マシン起動時にホストマシンのシステムクロックをUTCとして読み取り使用する <clock offset='utc' />
localtime 仮想マシン起動時にホストマシンのシステムクロックを仮想マシンの時刻帯と同じとして読み取り使用する <clock offset='localtime' />
timezone 仮想マシン起動時にホストマシンのシステムクロックを指定した時刻帯として読み取り使用する <clock offset='timezone' timezone='Europe/Paris' />
variable 仮想マシン起動時にホストマシンのシステムクロックをUTCとして読み取り、adjustment属性で指定した差分を反映して使用する @<clock offset='variable' adjustment='123456' />

timer要素

clock要素の子要素として設定可能です。
仮想マシンが持つタイムソースを指定します。pit, rtc, tsc, kvmclock, hpetなどが設定できます。
tickpolicyは、仮想マシンにtickを入れるのが遅れたときの振る舞いを指定し、catchupは遅れた分取り返すようにtick周期を上げます。delayはtick間隔を常に一定にしようとするので遅れはそのまま遅れとして残ります。
presentはタイムソースの存在有無を指定します。


約9年前に更新