NetBeans ライセンスヘッダーの指定¶
新規に作成するソースファイルの先頭に自動で生成される文言(著作権表記)を設定します。
NetBeansのデフォルトでは、新規にJavaのソースファイルを生成するとファイルの先頭に次のライセンスヘッダーの文言が入ります。
/* * To change this template, choose Tools | Templates * and open the template in the editor. */
これを、任意に変更します。
プロジェクト毎に設定する¶
プロジェクト固有の文言を設定する¶
プロジェクトウィンドウで対象プロジェクトを選択し、コンテキストメニューの[プロパティ]を選択、「プロジェクト・プロパティ」ダイアログでカテゴリ欄に[ライセンス・ヘッダー]を選択し、[プロジェクトの場所を使用]にチェックを付けます。
プロジェクトのディレクトリ下のnbprojectディレクトリの中に、ファイルlicenseheader.txtを作成し、プロジェクト固有の文言を記載します。
あらかじめ用意された文言を利用する¶
プロジェクトウィンドウで対象プロジェクトを選択し、コンテキストメニューの[プロパティ]を選択、「プロジェクト・プロパティ」ダイアログでカテゴリ欄に[ライセンス・ヘッダー]を選択し、[グローバル・ライセンスを使用]にチェックを付け、用意されたファイルから1つを選択します。
なお、あらかじめ用意された文言をコピーして編集したり、新たな文言を追加することも可能です。
NetBeansのデフォルトのライセンスヘッダーを変更する¶
プロジェクト毎にライセンスヘッダーを設定する場合、新規プロジェクト作成時に自動で生成されるソースファイルにはデフォルトの文言が入ってしまいます。また、プロジェクトを作るたびに毎回設定するのが手間です。
そこで、NetBeansのデフォルトのライセンスヘッダーを自分好みに編集します。
- [ツール]メニュー>[テンプレート]を選択し、「テンプレート・マネージャ」ダイアログを表示します。
- テンプレート欄で、ライセンスをドリルダウンし、[デフォルト・ライセンス]を選択し、[エディタで開く]ボタンをクリックします。
- NetBeansのエディタに次のテキストが表示されるので任意に修正し、保存します。
<#if licenseFirst??> ${licenseFirst} </#if> ${licensePrefix}To change this license header, choose License Headers in Project Properties. ${licensePrefix}To change this template file, choose Tools | Templates ${licensePrefix}and open the template in the editor. <#if licenseLast??> ${licenseLast} </#if>
Javaのソースファイルを新規作成すると、ここで修正した内容のヘッダーが入るようになります。
ライセンスヘッダー記述例¶
Copyright表記をデフォルトのライセンスヘッダーにする¶
自分用の環境であれば、ライセンスヘッダーにはCopyright表記と自分の名前を入れるのがよいかもしれません。
/*
* Copyright © 2014 TAKAHASHI,Toru
*/
デフォルト・ライセンスを以下のように修正します。
<#if licenseFirst??> ${licenseFirst} </#if> ${licensePrefix} Copyright © ${date?date?string("yyyy")} ${user} <#if licenseLast??> ${licenseLast} </#if>参考)万国著作権条約に基づく著作権表示に必要な3つの表示は次です。
- ©(アルファベットの'c'を丸で囲った記号)
代替文字として、"(c)"なども使われる - 著作権者の氏名
- 最初の発行年
現代(ベルヌ条約加盟国間)では、著作権表示がなくても著作物には自動的に著作権が発生するので著作権表示は必須ではないようです。
ライセンス表示のユーザー名を指定したい¶
デフォルトではユーザー名はコンピューターへのログイン名になっています。
これを自分で設定するには、[ツール]メニュー > [テンプレート] で「テンプレート・マネージャ」ダイアログを開き、[設定]ボタンを押してNetBeansのエディタに開かれる"User.properties"にuserをキーとして値に設定したい名前を記述します。
user=TAKAHASHI,Toru
ここで設定したユーザー名は、Javadocの@authorタグにも自動で反映されます。