Rust¶
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Rustの概要¶
プログラミング言語 Rust は、従来 C 言語や C++ 言語で記述してきた、デバイスを制御するようなドライバープログラムまたはファームウェアや、OS 自身を記述するプログラミングを含むシステムプログラムを記述する静的型付けコンパイラ型言語です。
Rust が提供するプログラミングモデルは、手続き型、オブジェクト指向型、そして関数型のマルチパラダイムです。性能、メモリ安全、並行性のサポートを主眼とし、ガベージコレクションは採用していません。
アプリケーションプログラムとしては、監視・制御系などのパフォーマンスや信頼性が重要なプログラムに向いていると考えます。
C 言語に似た構文ですが、式を多用する式指向言語となっています。
公式サイト: https://www.rust-lang.org
Rustの経緯¶
Rust は、2006年にGraydon Hoare氏(Mozilla社の従業員)による個人プロジェクトとして生まれ、その後Mozilla社の公式プロジェクトとなりました。
2015年にバージョン1.0がリリースされました。
2021年2月、Rust言語の開発は、Rustファウンデーションが司っています。Rustファウンデーションは、AWS,Microsoft,Google,Huawei,Mozillaなどがサポートしています。
Rust言語仕様のリリース¶
Rustの言語仕様・コンパイラは、エディションとバージョンの概念で管理され、同じエディションであればバージョンは後方互換性を維持する変更のみ取り入れられます。
Rust 2015 エディション¶
2015年にリリースされた Rust 1.0バージョンから始まるエディションです。
Rust 2018 エディション¶
2018年にリリースされた Rust 1.31.0バージョンから始まるエディションです。
Rust 2021 エディション¶
2021年にリリースされた Rust 1.56.0バージョンから始まるエディションです。
Rust 2024 エディション(予定)¶
2025年にリリースされる Rust 1.85バージョンから始まるエディションです。
ドキュメント¶
日本語ドキュメント¶
- Rustの日本語ドキュメント/Javanese Docs for Rust
Rustプロジェクト公式の入門書"The Rust Programming Language"和訳(2018 Edition対応)
書籍¶
邦訳¶
- プログラミング Rust 第2版 (Jim Blandy, Jason Orendorff, Leonora F.S. Tindall著、中田 秀基 訳、オライリージャパン刊、2022年、680ページ)
- Effective Rust - Rustコードを改善し、エコシステムを最大限に活用するための35項目 (David Drysdale著、中田 秀基 訳、オライリージャパン刊、2024年、304ページ)
Rust開発環境の構築¶
Rust言語¶