自作PC検討-2020年春¶
検討の条件¶
2020年1月時点で自宅のメイン使用PCは、自作PC-M4A87TDEVO です。これは、2010年に組み立て、CPUはAMD Phenom Ⅱ x6 1055Tを搭載しています。
使用してから今年で10年となります。日常の作業では不足を感じることは少ないですが、そろそろ新しいPCを組み立てたくなってきました。
プログラミング領域の技術活動を主たる用途としているので、マルチスレッド環境(ネイティブのコア数)や最近ではGPU処理、仮想化を考慮して大きなメモリ、快適な作業のための高速なディスク(SSD)を持ったPCを次のメインPCとして検討します。
CPU¶
現在使用しているCPU(PhenomⅡx6)はネイティブ6コアです。換装して満足を得るには倍のネイティブ12コア以上を基準として選定します。
CPUの候補(12コア以上)¶
デスクトップPC向けの 12コア以上のCPUをリストアップすると、
CPU型式 | コア/スレッド | クロック | TDP | 価格(円) | アーキテクチャ |
---|---|---|---|---|---|
Core i9 9920X | 12コア/24スレッド | 3.5GHz(4.4GHz) | 165W | 82,000 | Skylake-X Refresh |
Core i9 9940X | 14コア/28スレッド | 3.3GHz (4.4GHz) | 165W | 89,000 | |
Core i9 9960X | 16コア/32スレッド | 3.1GHz (4.4GHz) | 165W | 102,000 | |
Core i9 10920X | 12コア/24スレッド | 3.5GHz(4.8GHz) | 165W | 90,000 | Cascade Lake-X |
Core i9 10940X | 14コア/28スレッド | 3.3GHz(4.8GHz) | 165W | 103,000 | |
Ryzen 9 3900X | 12コア/24スレッド | 3.8GHz(4.6GHz) | 105W | 63,000 | Zen2 |
Ryzen 9 3950X | 16コア/32スレッド | 3.5GHz(4.6GHz) | 105W | 99,000 |
- 価格は、2020-01-12時点での価格.comの最低価格(税込、百の位を切り上げ)
- Core i9 9960Xは、2019年夏頃は19万円と高値だったものが、Cascade Lake-X投入(2019年秋)で半値近くに下がったのは、AMDのRyzenの影響が大
CPUベンチマーク比較¶
CPU型式 | Passmark | Cinebench R15 | |
---|---|---|---|
Single | Multi | ||
Core i9 9920X | 25360 | N/A | 2772 |
Core i9 9940X | 27104 | N/A | 3141 |
Core i9 9960X | 28050 | N/A | 3487 |
Core i9 10920X | 26027 | N/A | |
Core i9 10940X | 32622 | N/A | |
Ryzen 9 3900X | 31782 | 213 | 3134 |
Ryzen 9 3950X | 35883 | 212 | 4025 |
マザーボード¶
AMD Ryzen 39xx向け¶
- X570チップセット
- X470チップセット
- B450チップセット
X570チップセットでは、PCI Express 4.0による高速なバス(PCI Express 3.0の倍の帯域)が利用可能となります。
X570マザーボードは価格が高く、廉価版で2万前後から。
X570搭載マザーボード比較¶
- ASUS TUF GAMING X570-PLUS
VRM 12+2個、フェーズ数4+2、Realtek GbE
M.2x2、
USB3.1Gen4x3、USB3.1Gen2x3
Realtek ALC1200カスタム
電源¶
ケース¶
メモリ¶
Ryzen向けDDR4メモリの考慮点¶
メモリの規格、ネイティブかオーバークロックか¶
第3世代Ryzen(Zen2ベース)がサポートするメモリは、メモリチップ規格DDR4-3200となります。
市販されているDDR4-3200メモリ製品には、ネイティブでDDR4-3200に対応しているものと、オーバークロックで速度を上げて対応しているものがあります。
後者はXMPとも呼ばれています。XMPのものは、マザーボード(BIOS)が対応している必要があります(対応していないと速度が落ちてしまう)。
メモリのランク¶
メモリモジュール(DIMM)には、シングルRankのもの、デュアルRankのものがあります。
1枚のDIMMに、バス幅が64bitとなるDRAM群が1つあるものがシングルRank、2つあるものがデュアルRankです。DRAMチップにはそれぞれバス幅があり、例えば4Gbitでバス幅16bitのチップ(256M×16)を8チップ使ったDIMMは、容量が4GBでバス幅が128bit(64bitが2グループ)となりデュアルRankとなります。
DIMMを4枚挿した際に、デュアルRankのものは動作クロックが下がります。そのため、速度を優先する場合、2枚でなるべく多くの容量を積むようにします。
ディスク¶
グラフィックスボード¶
構成検討¶
構成案1¶
項目 | 選択 | 価格(税込) |
---|---|---|
ケース | Cooler Master Silencio S600 TG | 9,522 |
マザーボード | ASUSTeK TUF GAMING X570-PLUS | 21,980 |
CPU | AMD Ryzen 9 3900X | 60,800 |
メモリ | (DDR4 3600 CL16 16GBx2)? |