JDK 8セットアップ¶
- 目次
- JDK 8セットアップ
Java SE 8仕様の開発環境JDK(Java Development Kit)です。
Java SE 8のアップデートリリース状況については次のURLに記載があります。
https://www.java.com/ja/download/faq/release_dates.xml
開発者用にJDK 8をインストールしセットアップする手順を記述します。
なお、説明はUpdate 40で記述していますので、適宜最新版に読み替えてください。
入手¶
Java SEダウンロードページ より無償で入手可能です。Windows版およびLinux版では32bit用、64bit用のバイナリとドキュメント、サンプルが提供されています。
ライセンスについて¶
Oracleが提供する Java SE Development Kit 8については、2019年4月16日以降のアップデートリリースはOTNライセンスのもと無償で入手・利用が可能です。OTNライセンスが適用できるケースの一例は、個人利用の場合、組織での開発用途での利用の場合です。
Windows 64bit用の入手ファイル¶
上述Java SEダウンロードページから、Java SE 8u40 JDKの[DOWNLOAD]ボタンをクリックし、Java SE Development Kit 8 Downloadsページへ辿ります。
- jdk-8u40-windows-x64.exe
Java SE Development Kit 8 の Windows x64用のダウンロード(Windowsインストーラ形式) - jdk-8u40-windows-x64-demos.zip
Java SE Development Kit 8 Demos and Samples のWindows x64用のダウンロード(zipアーカイブ形式)。JavaFXのサンプルもこの中に含まれます。
Linux 64bit用の入手ファイル¶
上述JDK 8ダウンロードページから、JDK 8の[DOWNLOAD]ボタンをクリックし、Java SE Development Kit 8 Downloadsページへ辿ります。
Linux版は、RPMパッケージ版とTARボール版の2つの形式が用意されています。RPMパッケージを採用しているLinuxディストリビューションであればRPMパッケージ版をインストールするのがよいでしょう。
- jdk-8u40-linux-x64.rpm
Java SE Development Kit 8 の Linux 64bit用のダウンロード(RPMパッケージ形式) - jdk-8u40-linux-x64-demos.rpm
Java SE Development Kit 8 Demos and Samples のLinux 64bit用のダウンロード(RPMパッケージ形式)。JavaFXのサンプルもこの中に含まれます。
32bit版、64bit版のJDKを共存させる¶
Linux RPMパッケージ版のJDKは、32bit版、64bit版で同じパッケージ名を使用しており、同じ環境に両方をインストールしようとする場合、後からインストールする方がエラーとなってしまいます。
回避方法の一つは、TARボール版で異なる場所にインストールし、環境変数で切り替えます。
Java SEドキュメントの入手ファイル(OSによらず共通)¶
上述Java SEダウンロードページから、Java SE 8 Documentationの脇の[DOWNLOAD]ボタンをクリックし、Java SE Development Kit 8 Documentationページへ辿ります。
- jdk-8u40-docs-all.zip
Java SE Development Kit 8 Documentationのダウンロード(zipアーカイブ形式) - javafx-8u40-apidocs.zip
JavaFX API Documentation のダウンロード(zipアーカイブ形式)
日本語ドキュメントを、Java SE 日本語ドキュメントアーカイブ からダウンロードします。
- 8.zip
インストール¶
Windows 64bitへのインストール¶
Java SE Development Kit 8u40 のインストール¶
ダウンロードしたWindowsインストーラ形式(64bit用)をダブルクリックして実行します。
ウィザードが起動するので、順次進めていきます。
次はインストール先の確認画面です。デフォルトはC:\Program Files\Java\jdk1.8.0_40\ となっており、変更が可能です。ここでは、デフォルトのままインストールします。開発要件で複数のJDK 8アップデートを使い分けるときに便利だからです。
インストールが開始されます。
しばらくすると、JRE(Java Runtime Environment)のインストール先確認画面が出ます。デフォルトはC:\Program Files\Java\jre1.8.0_40\ となっており、変更が可能です。なお、JREも複数のアップデートを共存させることができるようになっています(前のアップデートバージョンが消されなくなった)。
- 注記)JREのインストール先確認画面がJDKのインストーラ画面の裏に回ってしまい、一見いつまでたっても表示されないことがあります。その場合は、タスクバーに「Javaセットアップ - コピー先フォルダ」画面があるかを調べ、あればそれをクリックして最前面に表示させます。
ここで[次のステップ]ボタンをクリックすると、Java SEのドキュメントポータルページがブラウザで開かれます。
Java SE Development Kit 8 Demos and Samples のインストール¶
ダウンロードしたJDK 8のデモおよびサンプル一式を一時作業ディレクトリに展開します。次のディレクトリ構成となっています。
jdk1.8.0_040 +-- demo | +-- applets | +-- db | +-- javafx_samples | +-- jfc | +-- jpda | +-- jvmti | +-- management | +-- nbproject | +-- nio | +-- plugin | +-- scripting +-- sample +-- annotations +-- forkjoin +-- jmx +-- jnlp +-- lambda +-- missioncontrol +-- nbproject +-- nio +-- scripting +-- try-with-resources +-- webservice
demoおよびsampleディレクトリをJDK 8インストールディレクトリ下に移動します。
JDK 8のデフォルトインストール先であるC:\Program Files下は、管理者権限を持つユーザーしか書き込みできません。
また、管理者権限を持つユーザーであっても、UACで管理者に昇格しないと直接C:\Program Filesの下に展開することができません。解凍ツール一時作業用ディレクトリに解凍してからファイルエクスプローラ等で移動します。
Java SE Development Kit 8 Documentation のインストール¶
ダウンロードしたドキュメントアーカイブは、次のディレクトリ構成となっています。
docs +-- api +-- images +-- jdk +-- jre +-- legal +-- platform +-- technotes
最上位のdocディレクトリをJDK 8インストールディレクトリ下に移動します。
Java SE Development Kit 8 Documentation 日本語版のインストール¶
ダウンロードしたドキュメントアーカイブをC:\Program Files\Java
ディレクトリに展開します。次のディレクトリ構成となっています。
E54527_01 +-- java +-- legal +-- api +-- images +-- technotes +-- jdk +-- jre +-- platform
E54527_01をjdk-1.8.0_jaに名前変更します。
- 日本語ドキュメントはJDKのアップデート頻度ほどには更新されないので、JDKの下ではなく外側に置いています。
JavaFX API Documentation のインストール¶
ダウンロードしたドキュメントアーカイブファイルを一時作業ディレクトリに展開します。次のディレクトリ構成となっています。
api +-- javafx +-- netscape +-- resources
JDK 8インストールディレクトリ下にjavafx-apidocsフォルダを作成し、最上位のapiディレクトリをその下に移動します。
シンボリックリンク(ジャンクション)の作成¶
JDK 8インストールディレクトリは、デフォルトではアップデートごとに異なるディレクトリ名となります。
アップデートの都度、環境変数PATHや他のツールからJDKのディレクトリの指定を変えるのは手間です。
そこで、あらかじめ固定のディレクトリをシンボリックリンク(またはジャンクション)として作成し、それが最新のJDK 8ディレクトリを指すようにします。
C:\> mkdir java C:\> cd java C:\java> mklink /J jdk1.8.0 "C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_40" C:\java> dir 2015/03/04 23:43 <JUNCTION> jdk1.8.0 [C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_40] C:\java>
こうすると、JDK 8のインストールディレクトリは常にC:\java\jdk1.8.0として扱えます。
Windows 32bit版インストール¶
64bit版とほぼ同じ手順でインストールできます。
デフォルトのインストールディレクトリは、Windows 32bit OSではC:\Program Files\Java\jdk1.8.0_40、Windows 64bit OSではC:\Program Files (x86)\Java\jdk1.8.0_40 になります。
32bit版のWebブラウザ上でJavaプラグインを動かすには、同じ32bit版のJavaが必要になります。
Linux 64bitへのインストール(RPMパッケージ版)¶
Java SE Development Kit 8 のインストール¶
ダウンロードしたRPMパッケージ形式(64bit用)をrpmまたはyumコマンドで指定します。
# yum localinstall /tmp/jdk-8-linux-x64.rpm :
デフォルトでは、/usr/java/jdk1.8.0 下にインストールされます。
Linux 64bitへのインストール(TARボール版)¶
Java SE Development Kit 8 のインストール¶
TARボール形式なので任意の場所で展開し、環境変数等を設定して使用します。
一般的に、パッケージ管理システムを使用しないソフトウェアは/usr/local下に入れるので、今回は/usr/local/javaディレクトリを作成し、その下に展開します。
# mkdir /usr/local/java # tar xzf ~/jdk8u131-linux-x64.tar.gz
32bit版もインストールするときは、ディレクトリ名で区別がつくように名前を変更します。
# mv jdk1.8.0_131 jdk1.8.0_131_x64
セットアップ¶
Java SE Development Kit 8 に含まれるJava SE 8およびJavaFXの標準ライブラリのソースコードを展開¶
Java SE Development Kit 8をインストールすると、JavaFX標準ライブラリのソースコードとJavaFXを除くJava SE標準ライブラリのソースコードがそれぞれアーカイブされたファイルとしてインストール先ディレクトリに置かれます。
<JDKインストールディレクトリ> +-- javafx-src.zip +-- src.zip
それぞれのアーカイブファイルの内容(ディレクトリ)は次のようになっています。
- javafx-src.zip
javafx netscape com
- src.zip
com java javax launcher org
Java SEの標準ライブラリのソースコードはしばしば参照することになるので、利用しやすいようにアーカイブファイルを展開しておきます。JDK 8インストールディレクトリ下にsrcディレクトリを作成し、その下にjavafx-src.zipとsrc.zipを展開します。
JDKのソースコードを入手・展開¶
JDKに含まれるsrc.zipとは別に、JDK自体のソースコードを入手すると、ネイティブメソッドの実装(C/C++で記述)や、非標準クラス(非公開のクラス等)のソースコードを見ることが出来ます。
JDK 8 GA版のソースコードを入手¶
https://jdk8.java.net/ から、Source codeの右横のinstrctionsをクリックすると、OpenJDKのソースリポジトリからソースを入手する方法が記述されたREADMEファイル(テキスト)が得られます。
まず、ソースを展開するトップディレクトリへ移動し以下を実行します。
~$ mkdir work ~$ cd work work$ hg clone http://hg.openjdk.java.net/jdk8/jdk8 openjdk8 全リビジョンを取得中 リビジョンを追加中 マニフェストを追加中 ファイルの変更を追加中 942 個のリビジョン(1309 の変更を 136 ファイルに適用)を追加 ブランチ default へ更新中 ファイルの更新数 82、 マージ数 0、 削除数 0、 衝突未解消数 0 work$ cd openjdk8 openjdk8$ ls ASSEMBLY_EXCEPTION* get_source.sh* Makefile* test/ common/ LICENSE* README* THIRD_PARTY_README* configure* make/ README-builds.html* work$ sh ./get_source.sh # Repositories: corba jaxp jaxws langtools jdk hotspot nashorn : jdk: ブランチ default へ更新中 jdk: ファイルの更新数 22175、 マージ数 0、 削除数 0、 衝突未解消数 0 work$
JDK 8 Update版のソースコードを入手¶
http://openjdk.java.net/projects/jdk8u/ の"Source code"に取得方法が記載されています。
- jdk8u(Updateリリース版)
work$ hg clone http://hg.openjdk.java.net/jdk8u/jdk8u;cd jdk8u;sh get_source.sh
- jdk8u-dev(開発版)
work$ hg clone http://hg.openjdk.java.net/jdk8u/jdk8u-dev;cd jdk8u-dev;sh get_source.sh :
環境変数の設定¶
Windowsで複数JDKバージョンを切り替える¶
複数のJDKバージョンをインストールし、適宜使用するバージョンを切り替えるバッチファイルを作成しました。
変更点¶
コマンド¶
binフォルダ下にあるコマンドでJDK 7u51からの違いは次のとおりです。
- apt.exeがなくなった
- jdeps.exeとjjs.exeが増えた
JDK 8u20での違い
- javapackager.exeが増えた
参考文献¶
Oracle公式ドキュメント¶