JDK 9セットアップ¶
Java SE 9仕様の開発環境JDK(Java Development Kit)です。
開発者用にJDK 9をインストールしセットアップする手順を記述します。
なお、説明はJDK 9.0.4で記述していますので、適宜最新版に読み替えてください。
入手¶
Java SEダウンロードページ より無償で入手可能です。Windows版、MacOS版、SPARC Solaris版およびLinux版の64bit用バイナリとドキュメントが提供されています。
32bit版はどうなったの?¶
JDK 9のプレビュー版までは32bit OS用が用意されていました。ソースコードからビルドすれば32bit版も作れますが、Oracle社から公式にリリースされるJDKは64bit版に限られています。
なお、Azul社がOpenJDKを独自にビルドしたJDK 9バイナリを提供しています。こちらには32bit版が用意されています。
https://www.azul.com/downloads/zulu/
Windows 64bit用の入手ファイル¶
上述Java SEダウンロードページから、Java SE 9.0.4のJDK [DOWNLOAD]ボタンをクリックし、Java SE Development Kit 9 Downloadsページへ辿ります。
- jdk-9.0.4_windows-x64_bin.exe
Java SE Development Kit 9 の Windows x64用のダウンロード(Windowsインストーラ形式)
Java SEドキュメント¶
JDK 9ドキュメントのホーム¶
https://docs.oracle.com/javase/9/
日本語は次のURL
https://docs.oracle.com/javase/jp/9/
Java SE 9 APIドキュメントの入手(OSによらず共通)¶
Java SE 9 APIドキュメントは常時インターネット接続環境でそこそこの速度が得られるならば、ローカルにダウンロードせずにオンラインで参照できます。しかし、モバイル環境やインターネットと切り離されたネットワーク環境ではローカルに展開して参照したいことがあります。
上述Java SEダウンロードページから、Java SE 9 Documentationの脇の[DOWNLOAD]ボタンをクリックし、Java SE Development Kit 9 Documentationページへ辿ります。
- jdk-9.0.4_doc-all.zip
Java SE Development Kit 9 Documentationのダウンロードファイルです(zipアーカイブ形式)。なお、JavaFX APIのドキュメントも含まれています。
Java SE 9 APIドキュメントの日本語版¶
日本語ドキュメントを、Java SE 日本語ドキュメントアーカイブ からダウンロードします。
Java Platform Standard Edition 9 をクリックすると次のファイルがダウンロードされます。
- 9.zip
インストール¶
Windows 64bitへのインストール¶
Java SE Development Kit 9.0.4 のインストール¶
ダウンロードしたWindowsインストーラ形式(64bit用)をダブルクリックして実行します。
ウィザードが起動するので、順次進めていきます。
次はインストールする機能の選択とインストール先の確認画面です。
インストールする機能は、開発ツール(必須)、ソースコード(選択)、パブリックJRE(選択)があり、デフォルトではすべてがインストールされます。ここではデフォルトのまますべてをインストールします。なお、最低限開発ツールだけをインストールすればJavaのビルドと実行が可能です。ソースコードは、公開されるAPIのパッケージに含まれるソースファイルです。APIドキュメントでは判然としない細部を確認するときに重宝します。パブリックJREは、JDKのディレクトリとは別な場所にインストールされる、Javaの実行環境(いわゆるランタイム)です。
インストール先のデフォルトはC:\Program Files\Java\jdk-9.0.4\
となっており、変更が可能です。ここでは、デフォルトのままインストールします。開発要件で複数のJDK 9アップデートを使い分けるときに便利だからです。
インストールが開始されると進捗バーが表示されます。
パブリックJREをインストールする場合、次のインストール先変更画面が表示されます。パブリックJREのインストール先のデフォルトはC:\Program Files\Java\jre-9.0.4\
となっています。ここではデフォルトのままインストールします。ブラウザでJavaコンテンツを有効にするのチェックは、JavaアプレットやJava Web Start(要確認)をブラウザ上から実行する場合に必要とします。
パブリックJREのインストールが開始され進捗バーが表示されます。
インストールが完了すると次の画面が表示されます。
ここで、[次のステップ]をクリックすると、ブラウザ上にOracle JDK 9 Documentationページ(英語)が表示されます。日本語ページも提供されています。その日本語ページのURLは次となります。
https://docs.oracle.com/javase/jp/9/
セットアップ¶
Java SE Development Kit 9 に含まれるJava SE 9の標準ライブラリ(JavaFXを含む)のソースコードを展開¶
Java SE Development Kit 9をインストールすると、Java SE標準ライブラリのソースコード(JavaFXを含む)のソースコードがアーカイブされたファイルとしてインストール先ディレクトリの下のlibディレクトリ下に置かれます。
<JDKインストールディレクトリ> +-- lib\ +-- src.zip
アーカイブファイルの内容(ディレクトリ)は次のようになっています。
- src.zip
java.activation java.base java.compiler java.corba java.datatransfer java.desktop java.instrument java.logging java.management java.management.rmi java.naming java.prefs java.rmi java.scripting java.se java.se.ee java.security.jgss java.security.sasl java.smartcardio java.sql java.sql.rowset java.transaction java.xml java.xml.bind java.xml.crypto java.xml.ws java.xml.ws.annotation javafx.base javafx.controls javafx.fxml javafx.graphics javafx.media javafx.swing javafx.web jdk.accessibility jdk.attach jdk.charsets jdk.compiler jdk.crypto.cryptoki jdk.crypto.ec jdk.crypto.mscapi jdk.dynalink jdk.editpad jdk.hotspot.agent jdk.httpserver jdk.incubator.httpclient jdk.internal.ed jdk.internal.jvmstat jdk.internal.le jdk.internal.opt jdk.internal.vm.ci jdk.jartool jdk.javadoc jdk.jcmd jdk.jconsole jdk.jdeps jdk.jdi jdk.jdwp.agent jdk.jlink jdk.jshell jdk.jsobject jdk.jstatd jdk.localedata jdk.management jdk.management.agent jdk.naming.dns jdk.naming.rmi jdk.net jdk.pack jdk.packager jdk.packager.services jdk.policytool jdk.rmic jdk.scripting.nashorn jdk.scripting.nashorn.shell jdk.sctp jdk.security.auth jdk.security.jgss jdk.unsupported jdk.xml.bind jdk.xml.dom jdk.xml.ws jdk.zipfs
Java SE 9で導入されたJava Platform Module System(JPMS)のモジュール毎のディレクトリとなっています。
Java SEの標準ライブラリのソースコードはしばしば参照することになるので、利用しやすいようにアーカイブファイルを展開しておきます。JDK 9インストールディレクトリ下にsrcディレクトリを作成し、その下にsrc.zipを展開します。
Java SE Development Kit 9 Documentationを展開¶
- jdk-9.0.4_doc-all.zip
ついでに日本語訳のドキュメントも展開
環境変数の設定¶
Windowsで複数JDKバージョンを切り替える¶
複数のJDKバージョンをインストールし、適宜使用するバージョンを切り替えるバッチファイルを作成しました。
Windows OSのレジストリを検索し、環境変数を設定します。