NetBeans キーバインド¶
キーマップのプロファイル¶
NetBeansでは、キーバインド設定の定義を束ねたキーマップのプロファイルがいくつか用意されています。
デフォルトでは[NetBeans]が設定され、選択肢として次のプロファイルが用意されています。
- Eclipse
- Emacs
- Ide
- NetBeans
- NetBeans 5.5
また、プラグインとして追加のプロファイルを使用することもできます。
- More Emacs
More Emacsプラグイン¶
NetBeans IDEには標準でEmacsキーバインドが用意されているので、Emacs使いがNetBeans IDEを使う際はキーバインドをデフォルトからEmacsに変更することで、手に馴染んだエディタ操作が可能です。しかし、残念なことにNetBeans IDEが標準で用意するEmacsキーバインドには、Emacsの機能で多用するset-mark機能がありません。Emacs使いにとってこれは、特にテキストの一部(複数行)をカット(またはコピー)して別の場所にペーストするという編集操作に大きな支障となり、使い勝手が悪くなっていました。「set-markができないからNetBeansは使わない」という声もあるほどです。
そのような現状に、新たなEmacsキーバインドを提供するプラグインMoreEmacsが登場しました。
NetBeans 8.1のプラグインサイトに登録されているので、NetBeans 8.1以降であれば、[ツール]メニュー > [プラグイン] > [使用可能なプラグイン]タブ で一覧の中に「MoreEmacs」があります。これをチェックして[インストール]ボタンでインストールされます。
インストール後、再起動を促されるので、再起動してからキーマップでプロファイルをMoreEmacsに変更します。
キーバインドの設定方法¶
プロファイルの設定¶
[ツール]メニュー > [オプション]で「オプション」ダイアログを開き、[キーマップ]ボタンをクリックします。
プロファイル欄のドロップダウンリストを開くと([▼]をクリック)、キーマップの種類の選択肢が表示されます。
NetBeans IDE 8.2のデフォルトでは、Eclipse、Emacs、Idea、 NetBeans、NetBeans 5.5が用意されています。
アクションへのショートカット設定¶
キーマップでアクション一覧の各アクションにショートカットを設定(変更)することができます。
対象アクションのショートカット欄の右端にある[...]ボタンをクリックし、ポップアップメニューから[編集](複数のショートカットを割り当てる場合は、[代替の追加])をクリックします。
ショートカット欄にカーソルが現れるので、割り当てたいキーをタイプします。Ctrl-L ならば、[Ctrl]キーを押したまま[L]キーを押します。ショートカット欄に、Ctrl+Lが自動で入力されます。
カーソルキー、マウスホイール、Enterキー、TABキーをショートカットに割り当てたいときは、ショートカット欄にカーソルが現れた状態で、ショートカット欄の右端にある[▼]ボタンを押し、表示されたポップアップウィンドウ上のキーをクリックします(画面は次)。
設定メモ¶
エディタ¶
テキストを拡大・縮小¶
エディタのテキスト(フォント)を大きく、または小さくする操作をキーバインドにマッピングします。
プレゼンテーション時に重宝します。
「オプション」ダイアログのキーマップで、次のアクションにショートカットを割り当てます。
- テキストを縮小
- テキストを拡大
Emacsキーバインドであれば、Emacs同様に、Ctrl+C Ctrl+MINUS、Ctrl+C Ctrl+Shift+SEMICOLONあたりにします。
※ JIS配列キーボードでは、[+]キーが[;]キーと同じ場所に割付られ、Shiftキーで[+]となります