RedHat Software Collections¶
概要¶
Red Hat Enterprise Linux (RHEL)、Fedora、CentOS でOSの標準パッケージよりも新しいバージョンのソフトウェアを提供しています。
デフォルトのインストール先は、/opt/rh/下で、パッケージ名はOS標準で提供されているものとは別となっており、またバージョン番号を含めた命名となっているので複数バージョンを並列利用することが可能です。
利用方法¶
リポジトリの登録¶
CentOS 7¶
$ sudo yum install centos-release-scl
Ruby¶
SCLからは、次のバージョンが提供されています。
Rubyバージョン | パッケージ名 | EOL |
---|---|---|
Ruby 2.6 | rh-ruby26 | N/A |
Ruby 2.5 | rh-ruby25 | N/A |
Ruby 2.4 | rh-ruby24 | N/A |
Ruby 2.3 | rh-ruby23 | 2016-10 |
Ruby 2.2 | rh-ruby22 | 2018-04 |
Ruby 2.0.0 | ruby200 | 2016-10 |
Ruby 1.9.3 | ruby193 | 2016-10 |
CentOS 7にRuby2.4をインストール・設定する¶
$ sudo yum install rb-ruby24
デフォルトでインストールされるパスは、/opt/rh/rh-ruby24となります。
Ruby2.4の環境変数を設定するにはいくつか方法があります。
まず、特定のRubyバージョンだけを固定的に設定する方法です。
$ sudo ln -s /opt/rh/rh-ruby24/enable /etc/profile.d/rh-ruby.sh
/opt/rh/rh-ruby24/enable には、rh-ruby24の環境設定が記述されているので、bashを起動したときにその環境設定が自動でなされるように、/etc/profile.d/の下にシンボリックリンクで配置しておきます。
この方法は、Rubyの異なるバージョンを並列してインストールしているときに切り替えるのが少々面倒です(シンボリックリンクを貼り直し)。
次は、コマンドラインで都度設定する方法です。
~$ source scl_source enable rh-ruby24
scl_sourceは/usr/binに置かれているので、使用したいRubyのバージョンの環境設定をコマンドラインで指定することができます。